ページトップへ戻る

主宰からのご挨拶
主宰からのご挨拶
皆さん自身の自助努力と、家庭と地域が力を合わる共助の心を再生して、乗り越えていく。
その一助となるべく活動を続けてまいります。

こんにちは。ほほえみ劇団の平川です。
この劇団は、社会の大きな課題となっている認知症介護を、医療や介護サービスだけでなく、国民1人1人の自助努力と、家族と地域による共助の心を再生することで乗り越えていく。そのきっかけとなるよう誕生しました。何故そのようなことが必要なのか。それは、日本が超高齢社会という世界に類を見ない現実に直面することが大きな理由です。

これからの日本の社会。800万人を越える団塊の世代が、高齢化することで人口動態は大きく変わります。今年2015年、団塊世代が、65才になりはじめました。10年後2025年には、75才の後期高齢者です。この時、団塊世代の子どもたち「団塊ジュニア」は50歳になり、二つの膨らみによる、2段階の高齢社会がはじまります。

2035年、団塊世代では要介護の状態になる人も増え団塊ジュニアも高齢者。予測では高齢化率30%を越えまさに3人に一人が高齢者の時代です。2055年、団塊ジュニアに要介護の人が増える時代、人口は1億人を下回り、高齢化率は40%を越えると言われています。(40.2%)将来、人口減少が続く中で高齢化率は落ち着きを見せ、人口動態は先進国のような釣鐘型になると考えられています。

国の制度によるサービスに頼るだけでは立ちゆかない時代になることが、おわかりいただけたと思います。これからは、働き手も少なく、国の財政も厳しくなるため、「自助」と「共助」の考え方で、対応していかなければなりません。そして、高齢者介護の中でも、大きな課題が「認知症」です。「認知症」は、誰にでも起こりうる病気であり、現在、認知症のため生活に支障がある人は300万人を越え、その介護が、国民全員の課題です。

ほほえみ劇団は、認知症になっても安心して暮らせる地域を作ることを目的としました。その活動は、迫力ある演技スタイルで、認知症に対する正しい知識を知ってもらい、認知症を早期発見、早期診断して、早期からより良いケアが出来ることを目指しています。さらに、この演劇を各地方の言葉で演じるパートナーを作り、全国に広げていきたいと考えています。

今、超高齢社会を迎え、「認知症」に社会全体でどのように対応していくのかが問われています。皆さんは勿論、ご家族、地域の方々が認知症に対する正しい知識を持ち早期発見、早期診断そして、早期に、より良い対応をしていくことが最も重要と、私は考えています。認知症になっても差別や偏見のない安心して過ごせる地域づくりに貢献します。一緒に生きてきた家族が、家族のことさえ忘れてしまう。皆さん自身の自助努力と、家庭と地域が力を合わる共助の心を再生して、乗り越えていく。ほほえみ劇団も、その一助となるべく活動を続けてまいります。